夫婦仲が冷え切ってしまい、離婚を考えている人は少なくありません。
そして、できれば穏便かつ円満に、離婚したいと考えている方もいるでしょう。
結論、「円満離婚」は夫婦二人が離婚条件に納得できれば十分ありえるのです。
現に世の中には「円満離婚」をして、幸せに暮らしている方はたくさんいます。
そして、「円満離婚」をした方の多くは、夫婦だけの話し合いの「協議離婚」を選んでいます。
そこでこの記事では、なぜ円満離婚はありえないと言われるのか?、「円満離婚」の成功例や体験談などをまとめてみました。
この記事はこんな方に向けて書いています
- 円満離婚ってありえないんじゃないの?
- 円満に離婚するにはどうしたらいいの?
- 円満離婚の体験談や成功例が知りたい
なぜ円満離婚はありえないと言われるのか?
「円満離婚」と聞くと、「いやいや、そもそも円満なら離婚にならないでしょ?」という見方をする人はとても多いです。
しかし、「円満離婚」をした側は、「自分たち夫婦はお互い愛情がなく離婚を希望しており、話し合いや手続きが順調に進んだ」状態をさすのでしょう。
実際、結婚生活がうまくいかなかったために、離婚になったのが事実ですが、、、。
離婚後「夫婦のしがらみがなくなったことで、他人になってお互いが穏やかになれた」という夫婦であれば、ある意味「円満離婚」といえるかもしれません。
世の中には離婚後、より険悪な関係になる夫婦が少なくありません。
離婚しても円満な関係でいられたら、それ自体「円満離婚」と捉える方がいるのも理解できますよね?
3月に離婚する「離婚式」は円満離婚!?
3月に行われることが多い「離婚式」は、円満離婚といわれいます。
夫婦が離婚して、新しい人生の再出発を祝うためのセレモニーです。
一般的な離婚のイメージというと、「夫婦がもめにもめて喧嘩になり、時間をかけてようやく離婚が成立した」というイメージがとても強いと思います。
しかし、「離婚式」は離婚を前向きに捉えたイベントであり、夫婦がもめることなくお互いに納得して「円満離婚」を成立させます。
「離婚式」は結婚式と同様に招待客を招いて行います。
ここまですがすがしいイベントが流行る背景には、離婚がただの夫婦の悲しい結末と捉えるのではなく、ポジティブなものと捉える方が増えているのかもしれませんね?
円満離婚を選ぶ理由3選
「円満離婚」は対立せずに離婚ができる点がメリットといえます。
では、「円満離婚」を選ぶ人には、どんな理由があるのかを見ていきましょう。
理由①法的手続きの簡略化ができる
一つ目の理由は、法的手続きの簡略化ができることです。
円満離婚を選ぶ人は、話し合い(協議離婚)で離婚する人が多いです。
協議離婚は夫婦の話し合いなので争いが少なく、弁護士などが介入しないため、法的手続きがスムーズで時間と費用の節約にもなります。
理由②社会的なイメージが気にしなくていい
2つ目の理由は、「円満離婚」は社会的なイメージが気にならないことです。
争いや対立がない離婚は、成熟した大人の行動として認識され、信頼を失わう心配がありません。
そのため、離婚調停や離婚裁判ではなく、円満離婚を選ぶと親族や友人、同僚からの評価が高まる可能性が高いです。
また、。対立が少ないため、共通の友人や知人との関係も悪化せずに社会的なつながりが維持しやすいと考えれます。
理由③子どもへの影響が少ない
3つ目の理由としては、子供がいても子どもへの影響が少ないことです。
「円満離婚」で両親が友好的に別れることで、子供は安心して生活を続けることができます。
学校や友人関係にも悪影響を及ぼしにくいと考えられます。
また、離婚後に元配偶者との関係が比較的良好であり、子どものことで気軽に相談できるメリットもあるでしょう。
円満離婚の体験談・成功例を紹介!
ここでは、「円満離婚」をした3人の体験談を紹介します。
体験談①良いりこんもあることを、みんなに伝えたかった
人生は1回だけなので、彼女が生きたい人生を応援したい。離婚することで彼女が幸せになるのであれば、『夫婦』という枠組みではなくて『友だち』として応援したいと思っています」
『引用:良いりこんもあることを、みんなに伝えたかった(NHKWEB特集)』
体験談②自分の浮気が原因で協議離婚
私達は協議離婚という形で終わりを迎えました。ついに旦那が離婚を受け入れてくれ、話しを勧めてくれたのです。私は慰謝料として旦那に200万円を渡し、結局最後まで喧嘩することなく、円満な離婚に至った訳です
『引用:理想的な円満離婚(みんなの離婚.com)』
体験談③離婚から見えた新たな未来への一歩
お互いに公平な解決を望み、子どもたちの幸福を最優先に考えました。そのため、離婚協議書には細部まで丁寧に取り決めを記載しています。
『引用:離婚体験談 : 離婚から見えた新たな未来への一歩(AIと契約web)』
円満離婚後でよくある夫婦のもめごとに注意!
協議離婚などで円満に離婚をしたはずなのに、新たな生活でなぜかトラブルが起こることがあります。
実際、円満離婚をした夫婦でも、次のような想定外のことが起こった夫婦がいました。
ケース①離婚後も同居を続けている
一般的に、離婚した夫婦が同居を選ぶことはあまりないと思われます。
しかし、なかには離婚後も変わらず、同居をしている夫婦が少なくありません。
これは、想定外ではなく、話し合いになった結果、こうなったという夫婦もいますが、、。
このような「離婚同居」を選ぶ理由は、次のような理由があるようです。
- 別居で子どもの環境の変化や、精神的ダメージを避けるため
- 住宅ローンの返済中で、売却して財産分与をすることが難しい
子どものことを考えて、「離婚同居」を選ぶ夫婦は少なくありません。
また、「離婚同居」は世帯分離をすると、国民健康保険料や介護保険料などが低額になるというメリットがあります。
しかし、偽装離婚を疑われる場合があるので、注意が必要です。
住宅ローンの返済中で、物件の価値が残ローン額を下回っているオーバーローンであれば、離婚後も債務者や保証人が支払をする必要があります。
そのため、離婚して即財産分与をすることが難しくなります。
ケース②離婚後の元妻との距離感に悩んでいる
次に紹介するのは、結婚生活がすでに破綻していた男性と、再婚した女性の悩みです。
男性と元妻は円満離婚をしたが、その後、元妻は毎週末、子どもを連れて男性宅を頻繁に訪れるようになった。
仕事を持つ女性は、自分たち夫婦の時間がなくなり、我慢の限界でした。
しかし、夫は子どもに会えるため、うやむやに、、、。
そして、夫は今でも元妻を気にかけているのかも?と思うようになった。
そのため、女性は夫への信頼と愛情が激減しているとといいます。
このように、円満離婚したからこそ、夫婦の距離感が難しい面がありますよね?
再婚相手からしてみたら、不信感を持つのはあたりまえでしょう。
離婚した相手とは、ほどよい距離感を持たないと、せっかく再婚してもまた離婚になりかねません。
ケース③慰謝料・養育費を払ってくれない
円満離婚で、慰謝料や養育費について話し合い、解決したのに支払ってくれないことがあります。
この場合、とても効力を発揮するのが、協議離婚時に作成した「公正証書」です。
こういう時に「公正証書」が役に立つんですね?
公正証書は、私人間の法律行為(遺言や契約など。これにより私人間に権利義務が生じます。)に関する陳述や、公証人自ら直接経験した事実(これを記載した公正証書を事実実験公正証書といいます。)を、公証人が書面に記載して作成する公文書であり、一般に、私文書に比べて高い証拠力(権利義務に関する人の意思内容やその他の事実が正確に記載されているという高い信頼性)が認められます。
「引用:公正証書の効力・メリット(神戸公証センター)」
離婚調停をした場合は、家庭裁判所が本人に支払いを勧告します。
しかし、二人だけの話し合いの「協議離婚」の場合は、公正証書があれば、給料差し押さえなどの強制執行が可能です。
万が一、公正証書を作っていない場合は、家庭裁判所へ「養育費請求調停」の申立てを行います。
まとめ
なぜ、「円満離婚」はありえないといわれるのか?円満離婚の体験談を紹介しました。
近年、3月に多く行われている「離婚式」は、円満離婚と最たるものと捉えられています。
円満離婚を選ばれる理由として、以下の3つが考えられます。
- 法的手続きの簡略化ができる
- 社会的なイメージが気にしなくていい
- 子どもへの影響が少ない
そして、円満離婚を考えている方は、以下のようなもめごとには十分注意しましょう。
- 離婚後も同居を続けている
- 離婚後の元妻との距離感に悩んでいる
- 慰謝料・養育費を払ってくれない
「円満離婚」とはどういうものなのか、本記事の「円満離婚の体験談・成功例」を参考にして、後悔のない道を選んでください。
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