離婚理由№1の「性格の不一致」。
性格が合わないという理由で、離婚を考える夫婦はとても多いです。
「性格の不一致」は、多くの夫婦が直面し悩まされる問題ですが、それでも幸せに暮らしている夫婦はいます。
その差はいったい何なのか?
離婚のときよく「性格の不一致」といわれますが、離婚原因が「性格の不一致」ということはまずありません。
— 加藤諦三先生のテレフォン人生相談「〆のお言葉」bot (@kato_taizo) May 28, 2024
世の中には、「なんか自分たちは性格が合わない」「このまま結婚生活を続けていけるのか」と疑問を持ち、配偶者に離婚を切り出す方が少なくないようです。
この記事では、夫婦の「性格の不一致」に焦点をあてて、「性格の不一致」で離婚にならないための方法を紹介しています。
併せて、「性格の不一致」は離婚理由になるのかも説明しています。
この記事はこんな方に向けて書いています
- 配偶者との「性格に不一致」に悩んでいる
- 配偶者に「性格の不一致」で離婚されないためにはどうすればいいの?
【離婚したくない】性格の不一致で離婚にならない方法5選
性格の不一致で離婚したくない場合、次のようなことに気をつけましょう。
コミュニケーション不足の解消
一つ目の方法は、コミュニケーション不足を解消することです。
コミュニケーション不足がチリツモになり、お互いの気持ちがすれ違いに「性格の不一致」を強く感じがちです。
それを防ぐためには、普段から些細な喧嘩でも本音で話し合い、不満を貯め込むのは辞めましょう。
また、生活しているなかで、ふとお互いの価値観の違いを感じるときがあっても、とにかく話し合う習慣をつくりましょう。
そして、相手の話を反論せずに最後まで聞きましょう。
離婚を回避するためには、とにかく相手の気持ちを理解する努力が大切です。
日常的に、相手への不満や誤解を少しでも減らしましょう。
お互いの違いを尊重し、相手に完璧を求め過ぎない
二つ目の方法は、お互いの違いを認めあい、相手に完璧を求めすぎるのは辞めること。
お互いの性格の違いを受け入れて、ネガティブに捉えるのではなく認め合う姿勢を持ちましょう。
また、相手に完璧ばかりを求め過ぎると、相手が自分の理想からちょっとでも外れてしまうとストレスになってしまいます。
相手が自分の思い通りに動いてくれないことがとても気になり、ストレスがたまり精神的に参ってしまうかもしれません。
自分と相手の価値観や考え方の違いを受け入れて、ちょっとでも妥協し合いながら関係を改善していくことが大切です。
とにかくお互いに少しずつ歩み寄る姿勢を持ち、妥協点を見つける努力をしましょう。
当たり前にしてくれることに感謝をする
夫婦生活が長くなってくると、どうしても相手が普段やってくれることが当たり前になってしまいがちです。
そうならないためには、相手が毎日当たり前のやってくれていることに感謝を示すと、相手も自分を見てくれていることに安心します。
どんな小さなことでも、感謝の気持ちを伝えることで良好な関係が保たれます。
そして、感謝は言葉にすることがとても大切です。
一緒に楽しめる趣味などを見つける
次の方法は、旅行やアウトドアなど一緒に楽しめる趣味や活動などを見つけることです。
夫婦がマンネリ化してくると、一緒に楽しい時間を過ごすことでより絆を深めることができます。
夫婦二人だけの時間を大切にし、日常のストレスから解放される時間を持ちましょう。
プロに助言をしてもらう
最後に紹介するのは、夫婦関係のプロなど第三者の視点を取り入れることで、客観的な解決策を見つけることです。
自分たちだけでは気づかない、プロの視点から見た問題点がわかります。
また、夫婦関係に関する書籍などを読んで、実践することもとても効果的です。
「性格の不一致」は耳ざわりのいい美辞麗句!?
離婚調停申立て書類の申立て事由の選択肢、あれ直接暴力無くても精神的にボロボロにされてる人も「価値観の違い、性格の不一致」になっちゃわない?
— ふられぼん (@flarebonkapuka1) March 16, 2022
「性格の不一致」といっても、それぞれの夫婦によって抱える問題に違いがあります。
「性格の不一致」が表す夫婦関係の裏には、夫婦の価値観や考え方のズレ、生活スタイルの違いなどが隠れているように感じています。
なかには、自分の不貞行為を棚に上げて、「性格の不一致」で離婚を要求する不届きものもいるようですが、、、。
「性格の不一致」といっても、実はとてもあいまいで耳ざわりのいい美辞麗句に聞こえてしまうのは私だけでしょうか?
どんな夫婦でも結婚生活が長くなるにつれて、お互いの嫌な面が目につきやすく嫌になることがあります。
例えば、夫婦の生活リズムの違いや相手の金銭感覚、価値観、子育てに関する考え方の違いなど、ちょっとした違いや不満が重なることが多々あります。
そのようなチリツモが重なり、「性格の不一致」の一言で片づけられている気がしてなりません。
そして、修復のために何ら行動するもことなく、即離婚を考えてしまう夫婦がとても多いように感じます。
第三者は「性格の不一致で離婚」と聞くと、「しかたない」「ただ相性が悪かっただけ」だと、離婚を容認しやすい傾向もあるの?とも思っています。
【性格の不一致】だけで離婚は成立するのか?
ここからは、「性格の不一致」で離婚は成立するのかを見ていきましょう。
【性格の不一致】だけでは「法定離婚事由」にならない
結論、「性格に不一致」だけでは、「法定離婚事由」になりません。
基本的に、法的に離婚を認めてもらうには「法定離婚事由」が必要になります。
「法定離婚事由」とは、法律で認められている離婚原因のことで、浮気をしたなど婚姻を継続することが難しいという決定的な事由です。
なので、「性格の不一致」といっても、婚姻関係が継続できないほどのことなのかが問われれます。
裁判では「性格の不一致」を証明することがとても難しく、原則的にそれだけでは離婚を認めてもらえません。
例えば、裁判で「性格の不一致」を証明するには、喧嘩の音声データやメールのやりとりなどの証拠が必要です。
また、不倫やDVなどが原因の離婚とは違い、「性格の不一致」は夫婦で解決していくべき問題と捉えれるため、慰謝料が少ない傾向があります。
「性格の不一致」が認められるのは「協議離婚」や「離婚調停」
「性格の不一致」を理由に離婚したい場合は、一般的に夫婦の話し合い(協議離婚)または離婚調停を選びます。
「協議離婚」は日本で一番多い離婚形態で、性格の不一致について夫婦で話し合い離婚に合意する形です。
離婚の話し合いでは、財産分与や養育費など離婚条件についても話し合いをします。
一方、「離婚調停」では申し立ての理由として、「性格の不一致」と明記することが可能です。
調停を申し立てるメリットは、次の3つです。
- 中立的な立場の調停委員が間に入ることで、公平な視点でアドバイスがもらえる。
- 裁判と違うため、法的拘束力を持たない柔軟な解決策を見つけられる。
- 夫婦が納得しやすい結果を得やすい。
しかし、離婚調停で成立しない場合は、離婚訴訟に移行します。
以上のように、「性格の不一致」が原因で離婚したい場合は、夫婦の話し合いでの合意が必要になることを覚えておきましょう。
まとめ
本記事では、性格の不一致で離婚にならないための方法3選を紹介しました。
「性格の不一致」で離婚を考える方のなかには、何か明確な理由があるわけではないけれど、配偶者と離婚したいと考えている方も含まれます。
漠然と離婚を考える前に、本記事の「性格の不一致」で離婚にならない方法3選を参考にして、夫婦のコミュニケーションを再度考えてみるきっかけにしていただければ幸いです。
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